2匹目のネズミ ― 元公務員の水面浮上 ―

[実録] 前向きに公務員を辞めるも炎上していく生活をゆるく記録します。

変化

分は怠け者で中々行動を起こせません。直感を大事にする割には腰が重く、昨日と同じ今日を過ごしがちです。

そこで今日から自分の行動を『やらなくてはならないこと』『やってしまったこと』『やれたこと』の3パターンにタグ付けして、各領域にかけている時間を集計しようと思います。

役所時代担当するプロジェクトが多く、急な出張や飛び込み業務(今日の23時までにこの調査の回答作成して出してくださいとかが複数同日に被るの辛かった)に対応できない自分をなんとかせねばとGTDとタスクシュートを実践するようになりました。

特に有効だったのはタスクシュートでした。明確になったのは、自分の仕事、いや生活にも『ルーティン』が予想以上に詰まっているということ。以前の僕は毎日とる同じ行動、例えば歯磨きのような単純作業かつ同時間帯に行うようなものをルーティンと捉えていました。

しかし全ての業務をログに取り分析すると、周期的に同じ行動をとっていることに気づきます。そして過去のどこかの時点でテンプレート化されていればもっと効率的だったと思われる業務の存在にも気づきます。

また、作業時間の平均を取ることで自分がその手の業務にどの程度の時間を要するのかという自分への知識が圧倒的に増えてきます。優先順位もよく見えてきますし、前倒しも少しずつできるようになり、飛び込みへの対応も以前よりは良くなっていきました。何より0→1の新しい試みやアイデアを出すための時間を作れるようになったのが1番の収穫でした。

さらに作業時間の見積もり精度を上げるために、業務を細分化して捉えるようになり、結果としてマニュアル作りが苦でなくなりました。

怠け癖が強い人間ですから、ログに基づく仕事改善を頭で理解しても、自分の仕事に落とし込み定着させるのに2ヶ月強ほどかかりました。が、ログ取りは今でも自分の習慣として定着しており、髪型のセット、爪切り、自宅から駅への徒歩、晩飯の調理など、さまざまな行動に要する時間・手順・出現する条件を整理する材料になっています。

しかし、ここ2年くらいはこの自分の行動分析、そしてその実績から作る1日の計画というのにコリすぎた部分がありました。

生活にかけている時間、事業にかけている時間、ライスワークにかけている時間、移動にかけている時間、交際など無形の資産にかけている時間。。。細分化しすぎて分析そのもののコストが膨らんでいくということに少しずつ煩わしさを感じ、またやり過ぎることで費用対効果が下がっているという自覚もありました。

相変わらずまとまりのない文章ですが⤵︎

引き続き細かく行動のログをとるとして、今後の分析はプロジェクト毎ではなく『やらなくてはならないこと』『やってしまったこと』『やれたこと』の3パターンだけに絞り、いかに自分の時間が『やれたこと』に使われてないかを自覚し、まずは打ちひしがれようと思います( 苦笑)

『やらなくてはならないこと』の習慣性を知り、その習慣に『やってしまったこと』が侵食していくのを極力抑え、『やれたこと』を増やす。やれたことが非日常的であればあるほどいい。いいものは習慣にしていきたい。

今はこういう気持ちで夏後半戦楽しんでいこうと思います。今月末には制作中のサイト、β版を形にしたいわぁ。

上京

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11月末。仕事を辞めて小銭を稼ぎ、そして貯金を削りながら、やりたい事が少し浮かんだので東京に行くことにしました。すぐに生活のためにバイトの求人に応募するも3連続でお断り。書類選考どころか名前と住所と誕生日を指定フォームに入力しただけなので深くは傷つかなかったものの、やはり30にもなるオッサンは使いづらいよなぁ〜と。あまり人が良さそうに見えるミテクレでもないですしね。家賃考えると結構焦りました。
4社目はなんとか面接、無事契約社員として採用してもらいました。感謝。

以前に似た職場で働いた事があります。とにかくみんなで売上を上げるために、あーでもないこーでもない。分析のために色んなエクセルに数字を入力しながらの営業。勤務が終わるとスポーツを終えた感じでドっと疲れます。疲れますがとても目的がシンプルだなと感じます。ノルマとかインセンティブとかそういうのが嫌な人もいるでしょうが、役所時代を思い出すとあちらの疲労の方が頭と心にくる感じ。まぁまだ数ヶ月のビギナーズラックかもしれませんが2ヶ月続けて売上一等賞獲れました。読者がいないうちに自慢も入れておこう^ ^

稼働時間だと半分以下で役所時代の手取り分もらえます。本当今も忙しそうに働いてる役所の元同僚のことを考えると、特に若手・中堅公務員の待遇について見直して欲しいと思います。世間のイメージと実態に大きな開きがあります。


僕はしばらくは昼間の労働とやりたいことと二足のわらじで畳三畳+ロフトのボンビーガイ頑張ります。今日から地元福岡で打合せや営業。どんな人に出会えるか楽しみです。

何より!久しぶりの地元。出費無理しても九州の肉魚を喰いてぇ!!金ないけど。

先送りの話。俺、今日。。結局なんか進んだ!?

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にとって永遠の敵であろう先送りグセについて書いてみようと思います。目新しい内容は無理ですが一人でも気持ちがアガれば嬉しいす。 

自分の中では、先送りのパターンが2つあると思っています。1つ目は『億劫な気持ちによるもの』2つ目は『ビビりによるもの』。

前者は先送りの原因の多くを占めており、とても原始的な思考による問題なのでクールに対処したいパターン。後者はなんか青臭いですが、情熱を持って乗り越えたいパターンになります。

 

『1. 億劫な気持ち』

タイトルにある通りですが、一日を終えてその日の行動、仕事を振り返り『あ〜なんか色々考えてたのに作業量減ってないやん。。。』と思うことありませんか?

その進まなかった原因はただ一つ、脱線です。

目標、計画、自分が取るべき理想の行動があったのに、実際に取った行動が違うのです。今回は、時間がかかりすぎた、つまり「見積と実績のズレ」による計画崩壊や、そもそもの計画の立て方については触れません。仮に理想の計画を立てることに成功していても、人は結局刹那的にやりたいことをたくさんして、小さな脱線の繰り返しを生きてしまうというお話。 

レベルを下げた例を挙げます。今日は夕方ランニング!晩飯後に勉強しよう!と思っていたのに、YouTubeでヤル気の出る音楽や効率的な勉強方法を検索して、1時間後に誰かの『〇〇やってみた結果ww』とかを観てる自分によく遭遇しませんか?レベルを下げた例をと言いましたが私を含め多くの人が経験することです。

このように明らかに目の前の『楽』に手を伸ばした時だけではありません。仕事中誰かに質問される、外部から電話がかかる、目に入った別のプロジェクトが急に気になってしまうなど、職場という監視された環境ですら、一見悪者の姿をしていない「脱線」で溢れています。 

これは多くの人が日常的にやってしまっている先送りで、諸説ありますが平均で1日2時間ほどやってしまっているということです。そしてこの職場の例ですら、実は億劫な気持ちが原因であるケースが少なくないということ。様々な事が億劫な気持ちを正当化する材料になりうるのです。

 

では、対処法。それは、

1.現実的な計画を立てる(方法はまた今度)

2.脱線を可視化する(方法はまた今度)

3.「億劫」に永久に勝てない自分を認める

 

 なんだよそれはと思った人ごめんなさい。

しかし、この1.2.に取り組む前に3を強く強く強く意識することが何より大切だと自分は思っています。

1の方法について考えると、人はやる気を出してしまうからです。

2に取り組むと、人は自己嫌悪に苛まれるからです。

この二つの副作用に備えて3を理解しないと、たとえ1と2が優れた方法であっても失敗します。

 結論。失敗の原因は全て1と2に存在しているとして、決して億劫な気持ちを根性と情熱だけで乗り越えようとしないと決めること。

しかしこれだけでは味気ないので、瞬間的な億劫な気持ちへの緊急対応を2つ。

ひとつ!

次のアクションが計画の内の、つまりやるべきことならば、手順や合理性は投げ捨て5秒以内に一度手をつけること。5秒と決めることで、先送りの一見合理的な言い訳を創作できる余地と目の前に飛びつきたい「楽」を用意する余地を奪う。

ふたつ!

目の前に飛びつきたい「楽」を出現させてしまった場合、それを今夜やると予定に入れる。もしアナログでもデジタルでも予定を管理しているのであれば「〇〇を絶対する」と夜の予定に入れてください。YouTubeなら「後で見る」とか。たぶんそれをあなたは先送ります。

 

『2. ビビりによる先送り』

これは日常というよりは、将来の夢的なものに対してやりがちな先送りです。(夢という言葉に抵抗があるので「的」で少し逃げる💨)

自分の実力に自信がない、失敗したくない、他人にその言動をダサいとか思われたくない。これは突き詰めると『恥』に行き着きます。

線密な戦略により、今の自分ではなく、何かを習得した後の未来の自分に案件を託すこともありますが、ほとんどが今の自分が恥をかくことを避けています。

日本人は学習し、資格や能力を十分に揃えてからエントリーする傾向にあるように感じます。スペイン人の友達の武器ナシで笑顔で飛び出す性格には本当に笑いが出ます。が、悔しいことに周りに笑われながら、いつのまにかその周りを味方にして恐ろしいスピードで俺より物事を動かします。周りを味方につけなくとも、とりあえずで何かに挑むことの最大のメリットは『十分』ではなく『充分』を知れる点にあると感じます。考え方によっては、最小限のリソースで成功する方が優秀なのです。私達は能力をインストールできないのですから。

始めに青臭いと表現しましたが、この恥を乗り越えて飛び込むことに関しては、仕組みや方法でどうというのは思いついていませんし、僕自身がここと今戦っていて、戦況もよろしくないです((笑

ただ、上記のメリットを意識すること。あと「来月の自分」は今の自分と比べてそこまで有能ではないと思えるか。そして何より男として『突き詰めたらビビってる』ってのがなんか嫌やわ!という気持ちで、恥を晒しながら地球を動き回るしかないのではないでしょうか。そこは根性と情熱で。そうやってるうちに成功者の方々はそんなことも最早気になくなる。自分が人より先に行けば恥をかく頻度も落ちるかもしれない。当たり前に称賛の中でやりたいことを高いレベルでなりふり構わず突き進む。最大の敵は己とか教えてくれる。まだ成功してないので、成功者からみたら間違いかもしれんけど。自分は己の前に人並みになりてぇ。。

とにかく。

「まだ」今の俺はこうなだけ。

恥をかいても「これは実験」と思って自分を慰めながら行動力を高められたらいいなと。

 

方法についても気が向いたら書きたいな。

推敲してなくて、汚くて長くてごめんなさい。

ありがとうござしたー。

公務員になりたい人へ3

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回にわたり公務員になりたい人に向けて記事を書きました。

1

http://2nd-mouse.hatenablog.jp/entry/koumuin-naritai1

2

http://2nd-mouse.hatenablog.jp/entry/koumuin-naritai2

 

前回の記事で終わったつもりでしたが、やはり書いておきたいので最後にもう一つ。

「孤独感」について。

 

この世にはたくさんの職業があります。私のように放浪癖があり、外国に住んでみたり、職を転々とする人もいれば、大学を卒業して入った仕事をずっと続けていく人もいます。転職組の中にも所謂フリーランスタイプ、ある業界の中での経験や実績、そして何より培ってきた実力を持って活躍の場を変えていく人や、全く異業種へ移っていく人など様々です。

どの人生が一番だとか僕にはわかりません。ただ思う事は、誰しも自分の経験でしか職業を正しく捉える事はできないということ。うーん、まだ正確な表現ではないかもしれません。そもそもある仕事を「◯◯な仕事だ」と正しく定義すること自体が無意味であり、無理なことだと思います。しかし私も含め多くの人はテレビやネット、または生まれてから今までにいた周りの人間から聞いた情報を元に「◯◯はこんな仕事で、それに携わる人はこんな人達だ」と思い込んでいます。それは情報を大雑把に整理して生きていくというとても自然なことだと思います。

当たり前のことを長々説明するのは私の悪い癖ですが、単刀直入に言うと、公務員という仕事はこの点でとても孤独を感じる仕事です。公務員は特にそうだと考えること自体が私の被害妄想かもしれませんが、この今の日本で「公務員」という単語は本当に負のパワーワードなんです。私の知らないハイソな方々は目もくれないかもしれませんが、やはり地方では嫉妬の対象なんだと驚くものです。

前の記事に書いた通り、ノルマや競争に負けたという理由でクビになったりしませんし、恵まれている部分は探せばあるでしょう。何よりも税金を使って仕事をしている点など、一般の人から監視されたり意見されるのは当然といえば当然です。しかしそれほど高いとは感じることのできない給与、年々増える業務量。時代錯誤な悪しき慣習。内部での不公平感。住民との緊張感のあるやりとり。こういった日常が続く中、ある日訪れるのです。

自分が大好きな友人、親、恋人。そういう人達ですらどこかで自分達を「そういう風」に見てるんだと知ってしまう瞬間が。それは決して面と向かって今の行政に意見するとか、民間人として、1人の人間としてある知見から何かを述べるとか、怒りを伴うとか、そういうものではありません。美しいほどにさり気なく、時に笑顔で、ゆっくり胸に突き刺さります。

2つの記事で、公務員として感じてきたこと、これからなる人に伝えたいことを整理して見ました。できるだけ客観的に書こうとしたことで抜け落ちたのかもしれませんが、今正直に、私の中で気持ちの上で1番辛かったのはこれです。

承認欲求ってなんなのでしょう。自分の仕事上での苦労や挑戦などを他人にどう思われたいなんて発想は幼稚なのでしょう。でも職場で色々なことを我慢している状態で、ついに自分に近い人達だと思っていた人達の悪気のない言葉に遭った時、何かが崩れるんです。もちろん数回のことではなく、何度も繰り返され、そういう役をこなし、決められた金額をもらって生きていくことを思い知らされるのが何よりも痛いです。居酒屋やスナックなんかで軽率に仕事の話をしてしまうと(またはそもそも面割れ)で他の客と喧嘩になることがあります。でもそういうのとは違う、何とも言えない絶望感があります。

多くの公務員がここで3つの道に進むんだと思う。僕みたいに投げ出して他の道を探す。全てを割り切って、減点だけしないように生きていく。どう思われるかなんて関係ない、忌み嫌われようとなんとか町を良くしてやると闘志を燃やす。3番目はもう勇者です。僕は3番目の進撃の巨人調査兵団に入れそうな人を7年間で数人見つけました。

なんか、まとまらず暗い内容になりましたけどこれは自分が公務員という立場になるまでに想像していたいわゆる公務員バッシングとは数段違うダメージなので書いとこうと思いました。「役」人とはよくいったなぁと。

前向きなことを言えず申し訳ないですが、やはりこれからなりたい人には覚悟を持って入ってほしいと思います。おこがましいですけど、自分はそれが不十分であったために負けた人間です。同じようにはなってほしくない。

最後に。

それでも、公務員がもっと働きやすく、士気を落とさずにいられる仕組みづくりができるんじゃないかなぁと思うところはあります。自分はプレーヤーではなくなりましたが、なにかその仕組みづくりに外から微力でも携わることはできないかなぁと。それが僕の今の1番の夢だとか綺麗なことは言えません((笑

しかしこれはやりたいことの1つであるのです。やっぱり腐らずに勉強する手を止めずに内側から変えていこうとする人達も見てしまったから。いつかそういう話がきちんとした形でできればと考えています。

公務員になりたい人へ2

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き続き公務員になりたい人向けに僕が経験した公務員の現場のお話を。

あ、前回のこれす。

http://2nd-mouse.hatenablog.jp/entry/koumuin-naritai1

 

2. 働きやすさ(対内部)
ここは短めに書こ。多分職場により大きく変わるから。でも業界全体の雰囲気を無理やりまとめると、穏やかな性格の人が多いです。私の課長は決済板を投げたり怒鳴ったり、休みの夜22時過ぎに電話かけてきたりというタイプでしたが、それで近隣の自治体職員の話題になるくらいでした。それくらい温和な人が多いです。しかしこれも年代によって違いがあります。40代前半と後半の間を境界に少し雰囲気が変わるかな。体育会系な感じが若くなればなるほど薄まり、上に行けば行くほど濃ゆくなります。これは公務員とか関係ない気もしますけど。僕は87年生まれですが昔型の野球部(先輩の〇〇飲まされたやつとかいたな。。⤵︎)経験していたしどっちの雰囲気もわかるつもりではいるんです。だから辞める頃は、一番下の後輩と上の方の先輩の間に生じる世代観ギャップみたいなものを感じる場面に度々遭遇しました。もうどっちが悪いとか簡単には言えません。違うんです。育った時代も、先輩後輩の関係性の在り方も。
でもやっぱり後輩に肩入れしてしまう部分はあったかなぁ。それは単純に仕事量が今の方が多いのに給料がこれからの方が低いからです。上の世代の苦労話を聞けばそれはそれで大変だと思うこともたくさんありますが、やはり現実に抱えている業務が今の子の方が多い。歴然としている。あ、長くなるな。とりあえず性格的には優しめな方は多いですよ。((笑 女性社会のジメジメした感じとかもあまりなかったです。ただ他の公務員の現場でそれに悩んでいる知人もいるのでやはりこの辺は職場職場で違います。
で、人間関係はさておき、僕が働きやすさに大きく関係してくると思っているのが『若手が仕事を学ぶための仕組み』です。これがなかなか備わっていないです。仕事は自分で覚えるものだ、教わる前に自分の手を動かせ!ごもっともす。でも、そうやって肌で確かめながら合理性を高めていったり、理解を深めていくといった必要な経験過程と、システム化しとくことでカットできる単なる時間的コストを一緒くたにしてしまっているところがあります。7年で退いた私が言うのは生意気かもしれませんが、やはりここは全体的に不十分と言わざるを得ない。そこを意識している職員はたくさんいるんですが、徹底しないと傷口はどんどん広がるんです。時間をかけるべきところの質も量も年々厳しくなっていることは誰もが感じているはず。なのにマニュアルがないんです。マニュアル化できるはずのところも。これは体質的なものです。業務の非生産性については、辞めた今でも色々考えることがあります。働いている職員だけの問題でもありません。未だに完全な答えが出ません。なのでまた別で掘り下げたいです。ただ、新人がつまづく必要のない仕事でつまづきやすい環境であることが多いです。

3.働きやすさ(対外部)
働きにくいと思います。やはり自分は色んな職種で接客業やクレーム対応を経験しましたが「あ、自分達は嫌われることそのものも業務なんだ」と思うまでにそんなに時間は要りませんでした。「帰り道気をつけろよ」と電話がかかってきたり、土日出勤の振替で平日買い物していたのが通報されたり、学校行事の保護者の集まりで子供の前で絡まれたり。
私自身も怖い思いもしました。やはり福岡という土地柄で一般の方とはいえない住民も相手にします。密室で対応する際はやはり恐怖を押し殺して毅然な態度で臨まないといけません。また、責めることはできませんが、精神を普通の状態に保てない方が多く出入りしますので、彼らをケアしていくには経験と自分の心をメンテする能力が必要です。大人が歌いながら床に寝そべっていると思うとスクっと立ち上がって今度は鬼の形相で泣きわめきながら庁舎内を走り回る。これは日常とはいいませんが、いちいち驚くことはなくなります。危険に晒されると判断された業務、精神的に負担のあると判断された業務(死体関係なども含む)などはごく一部は手当が出ますが月2000円、3000円程度です。たぶんこの金が欲しくてそこを希望する人はいないです。
あとは議会との関係、それから国や政治的なものなどここでは長く述べませんがシガラミ祭りです。そこに反抗すること、決して太鼓持ちにならない姿勢をアイディンティティとするとすごくアドレナリンが出ますよ。観てないけどたぶん半沢直樹とかそういう感じが気取れます。傷つきますけど。でもそういうところを大事に見てくれる先輩に声をかけてもらうと本当に嬉しいです。で、そういう先輩が無愛想に結果残して周りに異端児とか言われるのを見て、憧れて、でもいつしかそういう人が公務員に見切りつけて辞めて事業始めて今では昔以上にキラキラしてて。。。みたいなね⤵︎
なんか取り留めもない感じになってしまいました。あまり前向きなことが書けなかったことはすいませんが、辞めた人間が書いているのでどうしても負けた人間の愚痴のようになりますわぁ。汗


まとめに入りたいと思います。公務員に待遇や、楽さを求めて就くのはオススメしません。そういう時代は終わったと思っています。でも次に書くのも事実です。書くのも迷いますが。
ある年齢で全てを諦め、自分から何か生み出そうともせず、後輩達に白い目で見られようと「 俺は極力仕事を抱えず5時半に帰るんだ」「飲み会連れてくから。新事業とかコンピュータとかエクセルとかそんなんは若いのが頑張っちゃれよ」と。こういう開き直れた人もクビにできない仕事であることは事実です。給料も自分達よりいいです。
そんな中、口がうまいわけでもなく黙々と自分の仕事をこなし、冗談は言えないし飲み屋も知らないけど、影でこっそり若手の仕事をチェックしてくれる人もいます。本当のことです。

一番はじめに書いたクビがないということ。
これはあなた自身が試される、あなた自身がどういうプレーヤーになるか強く意志を持つ必要があるということなのです。
僕が役所を辞めた理由はいくつかあります。総合的には自分のためにプラスの感情で辞めたつもりです。でも、やはり僕には地方公務員に必要な資質がなかったと考えています。その資質とは「自分の時間を捧げて、住民もしくはその地域に尽くせる」ということです。
先述した僕の課長なんかはパワハラで問題視されていましたが、仕事に対しては狂気的に取り組む人でした。家族サービスも、趣味もなかった。休みの日もほぼ役所で血眼になって仕事をしていた。そこまでやるのがどうか、特に彼の場合は地元愛以上に補助金を取るそのゲーム性に中毒になっていた部分がありますが、特に地元出身の職員には本当にその土地を良くしたい一心で走り続けるタイプの方がいます。そのぐらいでなければこれまで書いてきたような環境で前向きに取り組めない。もしくは開き直り堕ちる。もしくは丁度いいバランスを見つける(これが一番多いでしょう)。そのどれもが上手にできないタイプが僕みたいな感じなんだと思います。
僕は僕なりに突っ走った7年でした。年齢の割に恵まれたポジション、経験をさせてもらったとは思う。でも燃料が意地やプライドだけだった。それでは不十分なんです。

公務員は安定している、社会的信用があるというのは本当です。だから一度なるとなかなか1人の判断で辞めづらいと思います。転職に向くとは言えません。ですからこの記事を読んで公務員になろうと頑張っている方には水を差すんですが、もう一度。なぜ公務員になりたいかもう一度だけ自問してみてください。
その街のために体を動かせるか。時にそれが無意味なことに思えても。
もし「俺、(私)はこの街をこうしたい!自分達の手で絶対にこうしてやるんだ!」とか「大好きなこの街の景色や生活をずっと守りたいんだ!」そんな気持ちをお持ちなら、私はとても嬉しく、また頭が上がりません。
あなたのような人が職員にいる街の住民になりたいです。行政も少しずつ変わってきています。若い力が、意識が未来をつくります。
私は自分の周りの小さな世界に何かを残すのに精一杯な人間でした。
辞めておいて誠身勝手ですが、制度の見直しやさらなるシステム化により、これからの公務員が「街の未来に没頭できる」夢のある仕事になればいいなぁと、切に思います。

♬ククク クンクンクンククンクンクン、ククククンクンクンククン。

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macadamia。これ飲む前の方が好き。

ずっとかいどけるわ🐽。

最近コーヒーの量が増えました。

酒を減らそうとしてなんか飲んでる方が落ち着くんですよね。

あと東京に来てスーパーに普通にホッピーがあるのが新鮮でした。ビールより糖質とかカロリー、アルコールも少ないしね。うまく取り入れていこうと思いやす。🍻

あぁ しかし。 肉喰いてえ。。。

公務員になりたい人へ1

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つ目の記事になるわけですが慣れませんね。まだどこかこっぱずかしい感じがします。発信することそのものに照れがあるあたりが世代なのか性格なのか。
しかしまだ始めたばかり。自己満足のためにも、今回は公務員になりたい人に向けて書いてみようと思います。
僕がちょうど大学を卒業した頃はリーマンショックの影響で「地元志向」「公務員人気」といったワードがよくテレビで取り扱われ、コメンテーターが安定を求める若者に対して、元気がないとか日本の未来は暗いとか言ってる番組が多かった頃で、就職希望ランキングは公務員が一位でした。ちなみになりたい職業にYouTuberはまだ入ってませんでした。
今回は世間で多くの人が抱いてそうな公務員像を意識しながら僕が知る限りの実態(あくまで私が働いたところ)について書いてみます。誰か知りたいこと質問してくれたら一番いいんやけどね((笑

1. 勤務条件
ここが志望理由になる方も多いと思います。しかしここが一番どう答えていいものか。どこかと比べてとなると皆さん比較対象が違いますので。もう「民間と比べると」とか「公務員は」とか本当に誰が得する話題なんですかねぇ。今まで民間もいくつか働きましたがどこもいいとこ悪いとこありますし、役所によっても、また従事する業務によっても違います。
ただ私の感覚でいいますとやはり第1はこれ。「大事件を起こさない限り、組織の足を引っ張ろうがなかなかクビにはならない」これは大きいと思います。自分は公務員の前に営業系の仕事をしていたのですが、やはり契約数で競争があり、それに敗れて今月も1人。。。というのがありました。もちろん正社員はいきなり解雇ではありませんでしたがエリアを変えられ、そこでも結果が出なかった人はやはり。役所勤めはそういうのないです。ノルマや数値目標がないということではありません。そこにクビが飛ぶという緊張感はないということです。

次に給与についてですが志望する団体が公表しているので、ご自身で確認してくださいね。上の世代(親戚とか親)の情報は思い込みってこともありますよ。自分が働くつもりならまぁ当然かもしれませんね。給与表自体が変わっていってまして、これから働く人と今辞める人ではだいぶ開きが出ます。ちなみに僕が初めて給料が振り込まれたとき、やはり多少気分が下がりました。大学時代のバイト代にも届かなかったからです。手取りで12万円くらい。辞める前の年にやっと額面で20万台に乗りました。29歳の年でした。そのときで手取り基本15万弱くらい。これにプラス残業代です。もちろん住宅手当(最大2.7万)とか扶養対象の子供がいるかとかでまた違いますけどね。給与天引での積立とか生命保険を厚くしてる堅実な人はもっと低かったりします。僕はそういうのはなしでこの額だったので、高給取りとは言えないと思います。でも安定性は間違いないです。派手に遊ばなければ生きていけます。地方なら家賃も安いですから。ただ20代で子供ができた先輩で、奥さんが専業主婦とかはほとんどいなかったです。同じ公務員での結婚、あと保育士さんとか看護師さんの奥さんが多かった気がします。もちろん普通のOLさんの奥さんもいましたけどあまり思い出せないです。
あと仕事の評価によって給料が上がることはあります。5段階で職員はクラス分けされ、下のクラスの分が上の評価の職員に分配される感じです。でもボーナス2万くらい多いとかそういうレベルなので、同期に差をつけて金もらうとかいうのは期待しないほうがいいです。

次に勤務時間。役所だと通常であれば8時から8時15分に職場に着くことがほとんどだと思います。出先や交代での夜間窓口を除けば終業時間は17時〜17時30分に設定されているところが多いです。残業についてはしないに越したことはないものですが、私が勤めていたところで週に0時間とかは難しかったです。先輩達(今40代くらい)の話では昔は一部の課を除いてほぼ定時に帰れたし、それを前提に17時から消防団の訓練や野球などの部活動を行なっていたそうです。もしくは飲み会ですね。しかし自分の勤めた7年間ではむしろ全員帰れている部署があれば「今日なんか課で外仕事か飲み会あんのかな?」という感じ。残業というものは日常的にあると思っておいた方がいいと思います。在籍中の7年間でも毎年増加傾向にありました。ただこれも部署や時期によって当然違います。僕の経験だと税務課時代は冬〜初夏は残業が多く、夏は残業がない。その後配属された企画系の部署では時期に関係なくといった感じでした。
ただやはり残業そのものでぶっ倒れるかというと体力のある若い男なら肉体的にしんどいほどはなかったです。ゲリラ豪雨が降れば別ですが通常のデスクワークで0時を過ぎることはあまりありません。また、多い月でも月に70、80、いっても90時間で僕は100時間超えるとかは7年間で一度もなかったです。30〜40時間に収まることが多いと思います。土日の出勤は場所によります。イベント系や広報系は土日出勤が続きます。あと若手は地域ボランティア、組合に入っていれば組合活動も多いです。企画系の場所だと補助金申請前などは土日関係なく打ち合わせや情報収集で集まることも多いです。しかし残業が多いと嘆いていたサラリーマンの友達の話を聞くと、ひどいところは本当にひどいなあという印象なので。。。結局これもどうなのかは個人の主観によるのでわかりませんね。また私の働いていた自治体は全国的にみても、規模に対して職員数が少ない職場でした。だからもっと残業が少ないところもあるとは思います。残業の質や、税金で仕事をするのに残業を減らせないジレンマなんかはまた話します。

残業代についてですが、僕は1時間半を超える残業はきちんと記録していました。基本的にサービス残業をやれみたいな空気は一部の課長を除いてないですし、きちんともらえてました。ただ後輩の部署では予算が通らずサービス残業していたり、僕の部署でも係長がサービス残業して僕ら若手にきちんとつけさせてくれるといったことはありましたね。これは部署によるので一概に言えませんが、問題は予算上のことだけで雰囲気自体はとてももらいやすかったです。辞める最後の1年間は月に一度のノー残業デーなんかができたので、その日はタイムカードを切って帰ったことにしたりはありました。

次回、「2.働きやすさ」に続く...