2匹目のネズミ ― 元公務員の水面浮上 ―

[実録] 前向きに公務員を辞めるも炎上していく生活をゆるく記録します。

公務員になりたい人へ1

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つ目の記事になるわけですが慣れませんね。まだどこかこっぱずかしい感じがします。発信することそのものに照れがあるあたりが世代なのか性格なのか。
しかしまだ始めたばかり。自己満足のためにも、今回は公務員になりたい人に向けて書いてみようと思います。
僕がちょうど大学を卒業した頃はリーマンショックの影響で「地元志向」「公務員人気」といったワードがよくテレビで取り扱われ、コメンテーターが安定を求める若者に対して、元気がないとか日本の未来は暗いとか言ってる番組が多かった頃で、就職希望ランキングは公務員が一位でした。ちなみになりたい職業にYouTuberはまだ入ってませんでした。
今回は世間で多くの人が抱いてそうな公務員像を意識しながら僕が知る限りの実態(あくまで私が働いたところ)について書いてみます。誰か知りたいこと質問してくれたら一番いいんやけどね((笑

1. 勤務条件
ここが志望理由になる方も多いと思います。しかしここが一番どう答えていいものか。どこかと比べてとなると皆さん比較対象が違いますので。もう「民間と比べると」とか「公務員は」とか本当に誰が得する話題なんですかねぇ。今まで民間もいくつか働きましたがどこもいいとこ悪いとこありますし、役所によっても、また従事する業務によっても違います。
ただ私の感覚でいいますとやはり第1はこれ。「大事件を起こさない限り、組織の足を引っ張ろうがなかなかクビにはならない」これは大きいと思います。自分は公務員の前に営業系の仕事をしていたのですが、やはり契約数で競争があり、それに敗れて今月も1人。。。というのがありました。もちろん正社員はいきなり解雇ではありませんでしたがエリアを変えられ、そこでも結果が出なかった人はやはり。役所勤めはそういうのないです。ノルマや数値目標がないということではありません。そこにクビが飛ぶという緊張感はないということです。

次に給与についてですが志望する団体が公表しているので、ご自身で確認してくださいね。上の世代(親戚とか親)の情報は思い込みってこともありますよ。自分が働くつもりならまぁ当然かもしれませんね。給与表自体が変わっていってまして、これから働く人と今辞める人ではだいぶ開きが出ます。ちなみに僕が初めて給料が振り込まれたとき、やはり多少気分が下がりました。大学時代のバイト代にも届かなかったからです。手取りで12万円くらい。辞める前の年にやっと額面で20万台に乗りました。29歳の年でした。そのときで手取り基本15万弱くらい。これにプラス残業代です。もちろん住宅手当(最大2.7万)とか扶養対象の子供がいるかとかでまた違いますけどね。給与天引での積立とか生命保険を厚くしてる堅実な人はもっと低かったりします。僕はそういうのはなしでこの額だったので、高給取りとは言えないと思います。でも安定性は間違いないです。派手に遊ばなければ生きていけます。地方なら家賃も安いですから。ただ20代で子供ができた先輩で、奥さんが専業主婦とかはほとんどいなかったです。同じ公務員での結婚、あと保育士さんとか看護師さんの奥さんが多かった気がします。もちろん普通のOLさんの奥さんもいましたけどあまり思い出せないです。
あと仕事の評価によって給料が上がることはあります。5段階で職員はクラス分けされ、下のクラスの分が上の評価の職員に分配される感じです。でもボーナス2万くらい多いとかそういうレベルなので、同期に差をつけて金もらうとかいうのは期待しないほうがいいです。

次に勤務時間。役所だと通常であれば8時から8時15分に職場に着くことがほとんどだと思います。出先や交代での夜間窓口を除けば終業時間は17時〜17時30分に設定されているところが多いです。残業についてはしないに越したことはないものですが、私が勤めていたところで週に0時間とかは難しかったです。先輩達(今40代くらい)の話では昔は一部の課を除いてほぼ定時に帰れたし、それを前提に17時から消防団の訓練や野球などの部活動を行なっていたそうです。もしくは飲み会ですね。しかし自分の勤めた7年間ではむしろ全員帰れている部署があれば「今日なんか課で外仕事か飲み会あんのかな?」という感じ。残業というものは日常的にあると思っておいた方がいいと思います。在籍中の7年間でも毎年増加傾向にありました。ただこれも部署や時期によって当然違います。僕の経験だと税務課時代は冬〜初夏は残業が多く、夏は残業がない。その後配属された企画系の部署では時期に関係なくといった感じでした。
ただやはり残業そのものでぶっ倒れるかというと体力のある若い男なら肉体的にしんどいほどはなかったです。ゲリラ豪雨が降れば別ですが通常のデスクワークで0時を過ぎることはあまりありません。また、多い月でも月に70、80、いっても90時間で僕は100時間超えるとかは7年間で一度もなかったです。30〜40時間に収まることが多いと思います。土日の出勤は場所によります。イベント系や広報系は土日出勤が続きます。あと若手は地域ボランティア、組合に入っていれば組合活動も多いです。企画系の場所だと補助金申請前などは土日関係なく打ち合わせや情報収集で集まることも多いです。しかし残業が多いと嘆いていたサラリーマンの友達の話を聞くと、ひどいところは本当にひどいなあという印象なので。。。結局これもどうなのかは個人の主観によるのでわかりませんね。また私の働いていた自治体は全国的にみても、規模に対して職員数が少ない職場でした。だからもっと残業が少ないところもあるとは思います。残業の質や、税金で仕事をするのに残業を減らせないジレンマなんかはまた話します。

残業代についてですが、僕は1時間半を超える残業はきちんと記録していました。基本的にサービス残業をやれみたいな空気は一部の課長を除いてないですし、きちんともらえてました。ただ後輩の部署では予算が通らずサービス残業していたり、僕の部署でも係長がサービス残業して僕ら若手にきちんとつけさせてくれるといったことはありましたね。これは部署によるので一概に言えませんが、問題は予算上のことだけで雰囲気自体はとてももらいやすかったです。辞める最後の1年間は月に一度のノー残業デーなんかができたので、その日はタイムカードを切って帰ったことにしたりはありました。

次回、「2.働きやすさ」に続く...