2匹目のネズミ ― 元公務員の水面浮上 ―

[実録] 前向きに公務員を辞めるも炎上していく生活をゆるく記録します。

公務員を辞めたら1

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017年3月中旬。
異動の内示を翌週に控えた職場は浮足立っていた。
4月異動は新人のはりつけと退職者による玉突きメインだが、この何年かは世代的に退職者の数も多い。
俺この異動直前に内示が行われる仕組みがめっちゃ理解できなかった。(またこのことはどっかで書くとして)

そんな雰囲気の中、私だけは他のことで頭がいっぱいだった。退職を現実的にイメージして早3年、意識したころからだと5年が経過していた。
今抱える事業の状況、今後の動き、所属課課長の退職。
今年だと思っていた。

自分には思ったことを言えるくらいしか取柄がないが、さすがにこの時はサラッと周囲に話せなかった。
ある夜。時刻は23時頃。2年間二人三脚でやってきた
頼れる先輩と2人きりの瞬間が訪れた。引きつった笑顔で切り出した--

 

伝えた後の沈黙が長かった。
先輩は目を閉じて頷いていた。
俺に頷いたんやなくて、自分の中で色んな言葉が生まれてはそれを消していたんだと思う。
最初に出てきた言葉は「ごめん」だった。
自分や自分と同じ世代がこの仕事に夢を感じらるような背中を見せられんやったと。

そんなことはもちろんなかった。
他業種で働く場の雰囲気はたくさん見てきたけど、私の働いた役所の雰囲気は悪くないほうだった。問題ももちろんあったが、基本的に優しいタイプの人が多かった。
そんな中でもこの先輩は優しい方で、上層部からの仕事の評価も高く、後輩の面倒見もいい。二人三脚とか書いたけど、『細かいことを当たり前に、確実にやること』の大切さを6歳上のこの先輩についていく形で学ばせていただいた。若い力で行政が変わっていく可能性を感じることもできた。だからその言葉には鈍感めの自分の胸もさすがに痛んだ。

次の日の夜。僕は同じようなシチュエーションで係長に辞意を伝え、その後伝えておきたい人に順番に辞める話しをしていった。自分から話した人は少ないけどこういう話はわりとすぐ広まるもんだ。聞かれることや反応に慣れてきて、4月末には退職への想いもだいぶ上手に話せるようになっていた。

この時かけてもらった数々の言葉はこれからも忘れたらいけんと思う。でも相談窓口である人事担当者の職場のアイドル(Coolな感じの俺の同期)だけ「あー。思ったより早かったなぁ。ウツって感じはないし。入ったころからずっとここいなそうと思ってたからそんな話くると思った〜」って笑顔でした。なんかこういう時に女子ってスゴイと思うなあ。辞めるまでに何回も食事とか優しかったな。

なんかいきなり湿っぽくなったけど、無事に7月の本異動のタイミングで退職することができました。はい。

デスマス調のがいいんかなぁ。。

僕?ボク?俺?私?。。。ワタシ?

オヌゥシぃ?

まいや。はい。失礼。おしまいす。